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追悼 アート・ウッド

2006年12月01日

あのモッズ・バンド、アートウッズのリーダーであり、大酒飲み・・・
アート・ウッドが11月3日に前立腺癌で亡くなられました。

葬儀は12月1日に予定されているとの事で、
少しばかりアート・ウッドをふり返ってみます。

ART WOOD
アート・ウッド。(左から2番目の人)
1937年7月7日、ロンドン生まれ。

あのローリング・ストーンズのロン・ウッドの兄ちゃんで知られていますが、
自らもアートウッズなるモッズ・バンドを率いて60年代に活躍。

そのダミ声ヴォーカルは強烈で、
あのアレクシス・コーナーのブルース・インコーポレイティッドにも参加。
その当時のドラムにはチャーリー・ワッツがプレイ。
時折ゲスト・ヴォーカルとして若きミック・ジャガーも歌っていたという。

アレクシス・コーナーから独立し、自らバンマスとして組んだバンド、
アート・ウッズ・コンボが発展したアートウッズは、
硬派なブルース、R&Bをプレイし、ライヴは大ウケだったらしく、
モッズ・バンドではフーの前身ハイ・ナンバーズに続いてレコード契約をゲット。

しかし、契約したデッカの勘違いポップ路線により、
レコードの方のセールスはさっぱり。

ART GALLERY
しかし、当時デッカにいたマイク・ヴァーノンの後押しにより
なんとかアルバム『 ART GALLERY 』をリリース。
後にディープ・パープルで有名になるジョン・ロードのブリブリのオルガン・サウンドが主体の
カッチョいーモッズ・サウンドが聴けます。

当時このアルバムはほとんど売れなかったらしいので、超レア物でしたが、
repartoireによってCD化されたことによって、
今では手軽に聴くことができます。

きっと、これ持ってないモッズ好きはいないでしょう。

JOURNEY THROUGH THE BLUES
またアートウッズの裏ハナシは、
アートウッズのドラマーだったキーフ・ハートリーの自伝
ブリックヤード・ブルース」でもチラホラ出てきて、かなり楽しめます。

さて、ライヴでのカッコイー兄ちゃんに影響を受けて、
同じ頃、ロン・ウッドもバーズ、クリエイションとモッズ・バンドに参加。

ライヴは大好評なのに、レコードが売れず
なかなかブレイクできないアートウッズは迷走、
「セント・ヴァレンタインズ・デイ・マサカー」と改名して、
ギャング・スターを気取りドツボへ・・・そして解散。

しかし1969年、
スティーヴ・マリオットが抜けて困っていたスモール・フェイセズの3人と、
ジェフ・ベックのわがままで困っていたロンとロッド・スチュワートが合体。

ART WOOD'S QUIET MELONY
アートはスーパー・グループ、クワイエット・メロンを結成する。
しかし、数回のギグでプレイするも僅か3ヶ月ほどで消滅。
ART WOOD'S QUIET MELON 』などで聴ける当時のサウンドを聴くと、
とんでもなく素晴らしいので、「たられば」のハナシだけれど、
もし、このバンドが継続してアルバムが作られていればと思うと・・・

ラフ&ファンキー&グルーヴィーでカッコいーサウンドっす。
ホントに幻となったのは惜しい。

まぁ、いろいろな事があったのでしょうが、
真相は今となってはわかりません。

このセッションでのサウンド・アイデアを引き継いで、
アートを除くメンバーはフェイセズを結成してスーパー・スターへ。

一方、アートは音楽業界から引退し、
兄テッドのグラフィック・デザイン会社「 West Four 」に加わり、
グラフィック・デザイナーへ転身。

MONEY DUE / ART WOOD'S QUIET MELON
しかし音楽は生活の一部というアート・ウッド。
時折、ダウンライナーズ・セクトの連中らと共に、
クラブでのギグを楽しんでいたようだが、
その延長からか、クワイエット・メロンの名で復活。
1998年に『 MONEY DUE 』なるアルバムがリリースされる。

ダウンライナーズ・セクトやキンクスのメンバーで構成された
ツワモノぞろいのバンドだ。

まぁ正直、第一線に躍り出るような内容ではないけれど、
ブリティッシュR&Bが聴ける、なかなかの好アルバムである。

そして、このアルバムではロン、テッド、そしてアートの
仲良し鼻デカ大酒のみウッド兄弟の共演も聴けます。

その後も、アート・ウッドはパブで定期的にライヴをされていたようですが、
2006年11月3日に亡くなってしまいました。

享年69才。

ミュージックとグラフィックとアルコールが大好きなアート・ウッド。
アチラの世界でもきっと酔っ払いながら、
絵を描いたり、楽しくスーパー・セッションしたりしてるんじゃないかな。


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